女性エンジニアは増えるのか

女性エンジニアは増えるのか

女性エンジニアは増えるのでしょうか。

「われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか」
を読んでいて面白い発見を見つけたので、
筆者からの考えを汲み取った僕の意見をまとめてみました。


「女性エンジニアが増えるかどうか」を考える前に、前提をお伝えさせて下さい。
女性はモノに関心を持ち、女性は人に関心を持つらしい。
というのも、


著者は下のように書いてありました。

なるべく客観的なスタンスを保つことを意識しながら性差に関する文献を紐解いてみると、思考におけるある本質的な精査が繰り返し登場することがわかるーー男性はよりモノに関心を持ち、女性は人に関心を持つ。アメリカとカナダ50万人以上の男女の職業の好みを調べた分析でも、同じ傾向が明らかになった。

ウィリアム・フォン・ヒッペル, われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか, P216

ちょっと堅苦しくて長い引用になってしまってごめんなさい。

要するに、
男性はモノに関心を持ち、女性は人に関心を持つってことです。

加えて面白いのが、
子どもの男の子はトラックのおもちゃ、女の子は人形のおもちゃを好む体感、皆さんはありませんか??
このことから、
「男性はモノに関心を持ち、女性は人に関心っていうのを体感できるんではないかなぁ」とも本の中に書いてありました。
(またまた面白いのが、猿に人形とトラックのおもちゃを与えた際も、性別によって人と同じ結果になるらしい)


このことから「だから何?」って思うかも知れないですが、このことから著者は下記のようにも述べていました。

女性は一般的に空間能力よりも言語能力のほうが高いことが分かっている。男性は一般的に言語能力よりも空間能力のほうが高いことが分かっている。だとすれば、数学や工学の分野に男性が多いという事実は、たんに能力的な特長の性差を反映したものに過ぎないのかも知れない。
(中略)
女性は”人”により興味があるため、互いにコミュニケーションをとる頻度が増し、言語能力もより高まっていく。男性は”モノ”により興味があるため、物を使うことに多くの時間を費やし、それが空間認識能力の向上に結びついていると考えられる。

ウィリアム・フォン・ヒッペル, われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか, P217

またまた引用長く取りすぎました…
要するに、
・男性はモノに関心を持つ→空間能力が高い(数学や工学に進みやすい)
・女性はヒトに関心を持つ→言語能力が高い
ってことですかね。


この人間の特性から見ると、
「女性エンジニアが増えることは本能的には難しい」ということですかね。
人間の特性から男性の方がプログラミングを好きになりやすいらしいので。

「プログラミングは言語だ!言語能力の方が必要だ!」という見方もありますが、
プログラミングが言語だとしても、空間的に広く見る力はいるのかなぁと感じる部分があるので、
「性差の特性から男性の方がエンジニアに向いている」という見方は仕方ないのかなぁと読んでいて思った次第です。

ただ言っておきたいのは、男女差別をしているわけではなくて、
男女でこういう特性の違いがあるから、男女それぞれの大部分はこういう動きになるよね、
って言いたいだけです。。。(男女差別って言わないで下さい)
なので、
一般的に女性は男性よりも言語能力が高いはずなのに、
政治家に女性が少ないのは、男女の偏見が消えて欲しいものです。

まとめると、
男女の偏見が少なくなることで、女性エンジニアが若干増えることは将来考えられる。
ただ、大きく増えることは考えずらい。
ってことですかね。

最後に、
この本は、狩猟採集時代の研究や現代人の研究から、人間の特性やクセ・幸せと感じるポイントを解き明かしていく本です。
タイトルにもある通り、
人間はなぜ嘘つきなのか?
人間はなぜ自信過剰なのか?
人間はなぜお人好しなのか?
等々を、面白い研究を元に証明していきます。

この本の良いところは、ミーティングや誰かと話をするときに世界が広くなる気がするんですよね。
仕方ないことは仕方ないと割り切れるというか、
別の視点を加えれるというか、
自分とは違う考えの人や異性と真剣に向き合えやすいというか、
人との関わりが一生続く人生にとって、人を理解するプラスになる気がしています。
気になった方は、この本おすすめです。




では、また!!

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